エストロゲンの分泌を抑制するフェマーラ(レトロゾール)

最近では不妊治療も技術が進み、様々な不妊治療薬が用いられるようになりました。
不妊の原因の一つに排卵がうまくいかない排卵障害がありますが、この排卵障害を改善して妊娠の可能性をあげるために使われる薬が排卵誘発剤です。

排卵誘発剤といってもその種類はいろいろあります。
基本的に効能はどれもほとんど同じですが、微妙な違いがありますので自分に合うものと合わないものもあると思います。
排卵誘発剤の一つに「フェマーラ(レトロゾール)」という薬がありますが、この薬には女性ホルモンの一種であるエストロゲンの分泌を抑制する働きがあります。

もともとは乳がんの治療薬としてこのフェマーラは用いられていた

女性特有の病気の一つに乳がんという病気がありますが、この乳がんはエストロゲンの分泌量に比例してがん細胞が増殖すると言われています。

そのためもともとは乳がんの治療薬としてこのフェマーラは用いられていました。
しかし研究を重ねた結果、エストロゲンが抑制されることで排卵が促されるということが明らかになり、以降不妊治療における排卵誘発剤としても用いられるようになりました

ただしフェマーラはあくまで排卵を誘発するだけの効果しかなく、卵胞細胞の成長を助けたり排卵数を増やすといった効果は期待できません
しかし裏を返せば、この薬を服用することで卵胞の成長が促されるわけではないため、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)に悩む人にとっては安心して利用できると言えます。

保険が適用されない?フェマーラ(レトロゾール)

またフェマーラは本来不妊治療薬ではないため保険が適用されず、薬価も1錠あたりおよそ674円とかなり高額です。

しかし多くの企業がこのフェマーラと同等の効果が期待できるジェネリック医薬品を販売していますので、そちらを利用すればかなりコストを抑えることもできるでしょう。

フェマーラも薬ですから当然副作用はあります。
頭痛や関節痛、不正出血、むくみによる体重増加といった症状が4割ほどの患者さんに現れていますが、症状はどれも軽度であることが多いようです。
稀に血栓症などの重大疾患が起こることもあるようですから、副作用が重く気になる場合は早めに医師に相談することが大切です。

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